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2007/03/23 (Fri) 東京タワー

六本木ヒルズから見た東京タワー (2006年12月撮影)



『東京タワー』を一気に読んだ。
そして号泣した。
暫く涙と嗚咽が止まらず、動けなかった。


(以下、本文より引用)
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小さな頃から最も不安な気分に襲われること。

いつか本当にやってくること。
確実に訪れることがわかっている恐怖。
ボクが一番恐れていること。



「たわむれに母を背負いてそのあまり軽さに泣きて三歩あゆまず」
石川啄木が目を潤ませて立ち止まったように、誰しもがかつて大きかったはずの母親の存在を、小さく感じてしまう瞬間がくる。
大きくて、柔らかくて、あたたかだったものが、ちっちゃく、かさついて、ひんやり映る時がくる。
それは、母親が老いたからでも、子供が成長したからでもない。
きっとそれは、子供のために愛情を吐き出し続けて、風船のようにしぼんでしまった女の人の姿なのだ。
五月にある人は言った。
どれだけ親孝行をしてあげたとしても、いずれ、きっと後悔するでしょう。
あぁ、あれも、これも、してあげればよかったと。

〜中略〜

これまで苦労させたことも、迷惑をかけたことも、心配させたことも、それはいつかお返しができるものだと思って、ほったらかしにしていた。
でも結局、それができないばかりか、ひとこと「ありがとう」とも言えなかった。


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どんな人にも、「オカン」はいる。
そして母親のことを想うと、誰もが泣けるものだと思う。
それだけ「母」という存在は、人の心の中に偉大なる力をおよぼす。
普段、優しい言葉すらかけてあげることもできないのに。

かさつきそうな心が潤うと同時に、この気持ちをいつまでも忘れずにいたいと思った。

本を読んで、久しぶりにここまで感情的に泣いた気がします。

年末の帰国の際、ふと握った母の手が、びっくりするくらい小さく、柔らかかったのを思い出した。

遠く異国の地で、母を想った日。




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